SSTR2023 ~宿主とバイクの関わり


まだ宿を始める前の話だが・・
当時、別の職業についていた私が、宿をやってみたい・・
さりとて家族を巻き込んで転職してよいものか・・??
こんな迷いに苛まれていた。

そして2006年の秋。そんな迷いを吹っ切るべく、
カワサキのW650に跨って、津軽海峡を渡り、南に走った。
バイクの旅はそんなに容易いものではない・・
最初の試練は、最初のキャンプ地でテントが浸水・・
そして荷物満載のWのリアキャリアが見事に折れた
そんな時、テントを貸してくれると言ってくれる人が現れたり、
折れたリアキャリアを溶接して直してくれる人が現れた。
そして、直ったバイクを指さしながら、
修理代金はいらないから、宿を始めたら・・この想い出を旅人に返してくれ」と言い放った。
その言葉を受けとめた時、宿をやろうという私の腹は、この時、決まった。

宿を始めてからも、暇を見つけてはバイクに跨った。
そして3年前。前から走ってきた車が急に中央線を越え、こちらの車線を真っ直ぐ自分のバイクに向かってきた。
もう当たるっと思った時、とっさに自分のバイクを倒してかわした。
当たれば死んでいてもおかしくなかった。
手術、入院、後遺症・・
一度はバイクを降りるしかないと、そう思っていた。
そんな時、ハンドケアに携わるドクター、セラピストとの出会い・・
今、またこうしてバイクに乗れるのはいろんな人との出会いがあってこそだ。

こんな思いを抱えながらの挑戦・・
SSTR2023
バイクの事故で大怪我を負われた風間深志さん。
バイクを社会の発展に繋げるツールにされている。
宿主も、バイクは自らの人生にかかわりながら、
マジックツールと感じているのである。



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